小樽商科大学に新名物誕生? 「商大くんチョコ」

日本一小さな国立大学、小樽商科大学(以下商大)にこの夏新たな名物が誕生しました。その名も「オタルショウダイ チョコレイト」。商大の公式マスコットキャラ「商大くん」がデザインされていることから、通称「商大くんチョコ」と呼ばれています。製造元はなんとあの石屋製菓。小樽の片田舎の大学と、北海道を代表するお菓子メーカーのコラボ、一体なぜ? 実は商大と石屋製菓には意外な繋がりがあるのです。発案者である大学職員の川本雅史さん、石屋製菓営業の池田明さんに話を伺いました。
 
 
 
 
「商大くんチョコ」の発案から企画、パッケージデザインまでをほぼ一人でこなした川本さんは、「商大くん」の作者でもあり、今年の8月まで商大の広報を担当していました。広報用のノベルティを作るにあたって川本さんが最初に考えたのは、「万人がもらって嬉しいものを作りたい」ということでした。「万人がもらって嬉しいもの」を試行錯誤する中で行きついた答えが、お菓子だったのです。
 
 
 
 
大小様々な製造業者がある中で誰もが知る石屋製菓に依頼することになったのは、川本さんと山本眞樹夫学長との雑談がきっかけでした。
山本学長「もうすぐ石屋製菓の社長に就任する石水創さんは、商大のビジネススクール(専門職大学院)の修了生だから、相談してみてはどうだろう」
川本さん「石屋製菓も商大も『北の星』がシンボルですから、コラボする相手として面白いかもしれないですね」
そして山本学長の協力もあり、その日のうちに石屋製菓を訪問する段取りがついたそうです。
 
お菓子を作ることを決めたのが今年の5月頃、石屋製菓を初めて訪問したのが6月中旬、製品が出来上がったのが8月初旬のことです。「一職員の思いが、すぐ学長に伝えられてすぐに実現できる縦の風通しのよさと、横のネットワークの強さ。そして小規模大学ならではのスピード感。そういうところが他にはない本学のよさだと思います」と川本さんは語ります。
 
「ただパッケージのデザインを変えるだけでは面白くないので、型押しを提案しました」。そう語るのは池田さんです。オープンキャンパスでの配布を目指していたため、石屋製菓にとっても宣伝になると池田さんは考えました。こうして「商大くん」の顔付きのチョコレートが出来上がりました。
 
 
 
 
クッキーでも飴でもなくチョコレートになったのは、「万人がもらって嬉しいもの」をとことん突きつめた結果です。味はスイートチョコとホワイトチョコの2種類。最初は1種類だけの予定が、池田さんが用意したサンプルが好評だったため、急遽2種類となりました。スイートチョコはカカオの香りが強くややビターな味、ホワイトチョコは石屋製菓らしいコクのある甘みです。
 
パッケージにデザインされている星にも意味があります。石屋製菓のロゴマークにデザインされているのは「北の夜空に輝く星」、七芒星。一方で商大の学章には、「北に一星あり。小なれどその輝光強し」と謳われた伝統を象徴して、五芒星がデザインされています。この二つの星にちなんで、「商大くんチョコ」には間をとった六芒星が掲げられました。
 
 
 
 
 
 
この「商大くんチョコ」、チョコの品質にこだわったことからコスト面での課題が残るため、今のところ販売の予定はありません。これまでに、オープンキャンパスやビジネススクールの10周年記念の際に配られ、なかなか好評を得ているそうです。今後は、商大の学生が運営するカフェや繋がりの深い小樽の人たちへの提供も検討しています。要望があれば、学生に対しても提供してくれるそうです。
 
チョコレートという形にこだわらず、いずれは「商大のお菓子」を商品化したいと川本さんは考えています。新たな北海道土産にもなり得るかもしれない「商大発スイーツ」が誕生する日をぜひともお待ちください。