2013年10月04日 | チバタカコ

北海道開拓時代へタイムスリップ!「北海道開拓の村」

明治から昭和初期に建築された道内各地の建物を移築復元・再現した「北海道開拓の村」。「懐かしい!」と思うものや「すごいね!」と感心するもの、「まじっすかー!」と驚くものなど、北海道の歴史と文化が体感できる野外博物館です。
 
 
▲開拓の村出入口は「旧札幌停車場」、つまり札幌駅。これは明治41年から昭和27年まで使われていたものを縮小再現したもの
 
 
54.2haもの広大な敷地の中は、「市街地群」「漁村群」「農村群」「山村群」の4つのエリアに分かれており、52件の建築物があります(「旧小川家酪農畜舎」は大雪の影響等で屋根が損壊したため、付近への立ち入りを規制中)。また、「開拓の村」は野幌森林公園の中にあるので、周りの原生林からも開拓当時の北海道の様子を感じ取ることができます。
 
 
▲「旧開拓使札幌本庁舎」。実物は明治12年に火災で焼失。これは復元したものです。道庁赤レンガに似てると思いませんか?赤レンガは、この後に建てられたそうです
 
 
▲原生林の中を歩くと、開拓当時の北海道の自然がイメージできます
 
 
とにかく広い!出入口で案内図をもらい、「さて、どこから見て回ろう」とキョロキョロしていたら「ご案内しましょうか?」と声をかけられました。
実はここには、総勢約200人のボランティアガイドがいて、希望者には無料でガイドをしてくれます。北海道Likersがお世話になったのはガイド歴2年の宮崎さん。
 
 
▲宮崎さんは、長年カナダに住んでいたので、英語圏の観光客を担当することが多いそう。ガイドには時々、「このChurchは…」「鰊をboilして…」と、発音の良い英単語が混じって、ちょっとかっこよかったです
 
 
開拓使も屯田兵も未だいなかった時代の、本当に北海道入植の第一歩の家「開拓小屋」から案内をしてもらいました。それはドラマ「北の国から」の五郎さんの家が豪邸に見えるくらいの家でした。隙間だらけで吹雪いたら飛んで行ってしまいそうな家での生活は、どれほど厳しいものだったことか…。
 
 
▲農村群エリアにある「開拓小屋」。この家で氷点下10~20℃を過ごしたのかと思うと…
 
 
道外から北海道へ渡り、土地を開拓し、農作を始め、商売を開始し、町をつくり発展させていった先人たちの足跡を、ガイドさんは丁寧に説明してくれます。年代によって変化する建物のつくりや生活の様子から、北海道が歩んできた歴史を知ることができます。
 
 
▲「旧ソーケシュオマベツ駅逓所」。喜茂別(きもべつ)村と徳舜瞥(とくしゅんべつ)村(現在の大滝村)の中間地点にあった駅
 
 
見学の順番は特に決まってはいません。近代的な市街地から時代を遡るもよし、最初の「開拓小屋」から順を追うのもよし、原生林の中にある山村群を森林浴感覚で楽しむもよし。敷地内には馬車鉄道が走っているので、タイミングが合えばそれに乗ることもできます。
 
 
 
 
▲敷地内を走る馬車鉄道。冬にはこれが「馬そり」になります。後ろの建物は「旧小樽新聞社」
 
 
途中で、巡回中のおまわりさんに出会いました。おまわりさんもボランティアで、お願いすると一緒に記念撮影をしてくれます。
 
 
▲制服は開拓使当時のデザイン。取材時は夏服でした
 
 
▲道内外にたくさんの卒業生を送り出している北海学園の前身「旧北海中学校」
 
 
▲「旧札幌農学校寄宿舎」。北海道大学の有名な「恵迪(けいてき)寮」です。中から寮歌「都ぞ弥生」が聞こえてきました
 
 
これらの建物は、中も見学することもできます。室内まで上がれるところもあるので、ぜひ入ってみてください。当時の生活道具などが再現されています。また、元士族の家では武家屋敷の仕様が残っていたり、鰊御殿では今では手に入りにくい立派な柱や太くて長い梁、美しい細工の欄間など、建造物としても見どころ満載。
 
 
▲「旧納内屯田兵屋」
 
 
▲「旧太田装蹄所」。道産子に蹄鉄を打つ様子を再現。結構リアルです
 
 
▲「旧札幌警察署南1条巡査派出所」
 
 
開拓使時代の道路、橋梁、官庁、学校などの施設をはじめ、家財、機械、農具などの建設製造事業は、開拓使工業局が行っていました。この建物から開拓の発展が始まったのかと思うと、感慨深いものがあります。
 
 
▲「旧開拓使工業局庁舎」。今年の8月7日、国の重要文化財に指定されました
 
 
そして今、北海道開拓の村30周年記念特別展「開拓使・麦酒」を開催中(11月4日まで)。文化としての麦酒(ビール)にスポットを当て、珍しい資料やエピソードを紹介しています。会場は、旧開拓使札幌本庁舎内です。
 
これからの季節、木々の紅葉も一緒に楽しめます。また、雪が積もったら、よりリアルに北海道の冬の生活が実感できるでしょう。
見どころがいっぱいなので、1日中いても飽きることはありません。結構歩くので、靴は歩き慣れたものがいいですよ。

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