温泉、温泉、あわび、温泉、あわび、あわび!

北海道には、温泉がたくさんあります。皆さん、あそこがいい、ここがいい!とご贔屓があると思います。北海道Likersライターチバタカコが今イチオシしたい温泉は、道南せたな町大成区にある「国民宿舎あわび山荘」。おススメ理由は、お風呂とあわび。
 

 
 
 
オープンが1978(昭和53)年というから、決して新しいホテルではありません。今風のデザイン温泉でも、シンプルモダンでもない。しかし、玄関を入った瞬間に、「懐かしい」と感じる安堵感。心安らぐムードが隅々まで浸透しています。
 
あわび山荘から奥地へ行くと、夏は森林浴、秋には見事な紅葉が楽しめる「貝取澗渓谷(かいとりまけいこく)」があります。そして、2階の部屋からは日本海を望むことができます。海と山が揃ったなんとも贅沢な環境です。取材日は、雨の音がBGM…かと思うと、雨が止んだとたんにセミの大合唱。大自然に囲まれているのを、全身で感じます。
 
では、さっそく温泉へ。
泉質は、経痛や筋肉痛に効果があるというナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉。湯は茶褐色で、浴槽や岩に湯の華が堆積しています。その証拠に、浴槽の底や岩に触れたら、腕やお尻がまっ茶色に!でも、この茶色の湯の華にはカルシウムやマグネシウムが豊富に含まれているらしく、あえてすくって、顔や体のあちらこちらに擦り付けてみました。
 
 
 
 
貝取澗川のせせらぎを聞きながら、手足をうーんと伸ばしてくつろげる露天風呂。晴れた夜なら、星空も楽しめそう。
 
 
 
 
湯上りは、肌がツルンとする感じです。臭いもほとんどないので、湯上りは掛け湯をしないで、そのまま上がるのがおススメ。湯もちがよく、いつまでもポカポカしていました。茶褐色の擦り付けが効いたのが、カサついていたひじやかかとが、ちょっとだけなめらかになったような気がしました。
 
そして食事は、「あわび山荘」の名前通り、ここであわびを食べずに何を食べる!という献立。1泊2食付き(あわび刺身1個付)のスタンダード御膳プランで、この豪華さ!
 
 
 
 
 
 
 
 
さらに、オプションであわび料理の追加もOK。せっかくなので、あわび三昧とまいりましょう。
 
 
 
 
ここのあわびは「蝦夷あわび」(海中養殖)と言い、型はちょっと小ぶりですが、北海道の荒磯で鍛えられているので、身のしまりが良く、食べると「コリコリ」と実に良い音がする、歯ごたえが特徴です。
 
 
 
 
 
 
道南せたな町のアットホームな温泉です。ほのぼのとした佇まいと、のんびりとした時間が、ここにはあります。道内の有名温泉郷もいいですが、北海道の海と山の自然に囲まれた道南の温泉も、いいもんですよ。
 
翌朝あわただしく出ようとした私たちに、支配人が「ぜひ、朝食を食べて行ってくださいね!」と。バタバタしながらいただいた朝食が、これが、おいしい!特に、ご飯。
北桧山若松産の道産米の朝ご飯は、お風呂、あわびと共に、忘れられないものになること間違いなし!