羊蹄山が二つあるって本当?

北海道を代表する山と言えば羊蹄山(ようていざん)をイメージする人も多いのではないでしょうか。
その容姿は富士山そっくりで、蝦夷富士(えぞふじ)とも呼ばれています。
 
この山は山頂まで登ると、「後方羊蹄山」と書かれた白く古い標識が立っています。
 
 
 
 
なぜ「後方」なのだろうと疑問を持つ人も多いと思いますが、実は約100年前まで羊蹄山は「後方羊蹄山」と呼ばれていたのです。ちなみに後方羊蹄山と書いて「しりべしやま」と読みます。
 
この羊蹄山を、アイヌの人たちは「マッカリヌプリ」もしくは「マチネシリ(女である山)」と呼んでいました。女である山があるなら男である山もありそうなものですが、実はあります。アイヌ語で「ピンネシリ(男である山)」と呼ばれている山、それが「尻別岳(しりべつだけ)」です。
 
札幌から中山峠を越えて、喜茂別町に入るとまず見えてくる山が尻別岳、次に見えてくるのが羊蹄山です。
 
 
 
 
尻別岳も美しい形をしていますが、若干ゴツゴツしています。一方羊蹄山は非常に美しい曲線を描いています。アイヌの人たちはその山の形を見て、男と女を区別したのではないでしょうか。そして、羊蹄山を後方羊蹄山と昔書いていたせいか、現在、尻別岳は一部のファンの間では「前方羊蹄山」とも呼ばれているのです。
 
牛乳やチーズで有名な喜茂別町の牧場タカラの周辺からはこの二つの山が同じような高さに並んで見えます。この景色は「ふたご羊蹄」と呼ばれており、人気の撮影スポットとなっています。
 
 
 
 
さらに、喜茂別町の御園地区からはこの二つの山がちょっとずれて見えます。ここから見る景色も人気があります。
 
 
 
 
羊蹄山の周りにはニセコやルスツなどのリゾートもあり、札幌や新千歳空港、はたまた苫小牧港や小樽港からのアクセスも抜群です。
 
是非、羊蹄山麓に来て、景色はもちろん歴史や文化も楽しんでみてはいかがですか?